Synthesijer」カテゴリーアーカイブ

Qflowを使ってSJRで作ったHDLファイルを合成・配置配線してみた

Qflowを使ってSynthesijerで作ったLチカモジュールを合成・配置配線してみました.

ターゲットは,SynthesijerのサンプルのLチカ.カウンタだけの簡単なLチカプログラムです.Synthesijerで生成したVerilogファイルを入力に

qflow synthesize led
qflow place led
qflow routing led

とした結果をmagicでみてみると次のような感じに.とりあえず,記述としては受理されるようでよかった(中身はこれからおってみる)

FPGAマガジンNo.11掲載記事のサンプル一式

FPGAマガジン No.11に掲載していただいた”Synthesijerを使ったFPGA上でのグラフィックス・プログラミング”という記事に使ったサンプル一式をアーカイブにまとめました.執筆当時くらいから,HDLライブラリのポート宣言方法などが変更になったため多少掲載コードと異なっています.

fpgamagazin10_demo.zip

サンプルでは,HDMI出力部分をXilinx XAPP495で紹介されているコードを利用していますので,手元で合成する場合には,あらかじめXAPP495関連リソースをダウンロードしておく必要があります.

ちなみに,グラフィクスの事例としては,

が,とても楽しく仕上げられています.

Synthesijer@高位合成友の会

たばたさんと共同で主催させてもらった,高位合成友の会でSynthesijerについて発表させていただきました.

たばたさんのneon light compiler,高前田先生@NAISTのPyCoRAMの話も大変面白く開発意欲がかき立てられた一日になりました.

さて,スライドでも紹介した演算のチェイニングを早くリリースできるよう実装すすめないと.

ユーザーズマニュアル(暫定版)

あけましておめでとうございます.
本年もSynthesijerおよびわさらぼをよろしくお願いいたします.

さて,タイトルの通りですが,
Synthesijerのユーザーズマニュアル相当のドキュメントを書き始めました.

まだまだ書かなければならなそうな項目を挙げつらったというレベルですが,
随時アップデートしていくつもりです.

こちらからどうぞ.

WindowsでSynthesijerのsample/benchを試す

Synthesijerのサンプルに含まれているsample/bench以下には、素数を並べるサンプル(Prime.java)、ソートのサンプル(BubbleSort, MergeSort)が入っています。

このサンプルをWindows(Cygwin環境)で試してみました。

前提

注意 SYNTHESIJERのパスはcygwinでなく、Windowsでたどれる必要があります。相対パスで指定するのが問題に遭遇しにくいです。

準備

Windows版のGHDLバイナリをインストールする

https://www.youtube.com/watch?v=8YOWdvW_IAc を参考に、Downloading GHDLをダウンロードしてインストール。
Cygwinから呼び出せるように下記のようにして実行パスに追加。

export PATH=/cygdrive/c/Program\ Files\ \(x86\)/Ghdl/bin:$PATH

Windows版のGtkWaveバイナリをインストールする

GtkWaveからgtkwave-3.3.64-bin-win32.zipをダウンロード。こちらは展開するだけ。私の場合は展開したファイル一式を~/Applications/に移動して、

export PATH=~/Applications/gtkwave-3.3.64-bin-win32/gtkwave/bin:$PATH

とパスを通しました。

HDLライブラリの追加

これらのサンプルではコード内部で配列を使っています。Makefileでは、相対パス

../../lib/vhdl/dualportram.vhd

なパスに配列に相当するメモリのHDLコードを必要とします。これは、Synthesijerのダウンロードページのsynthesijer_lib_20141124.zipに含まれています。ダウンロードして展開、synthesijer_lib_20141124ディレクトリをlibという名前で、synthesijer_samples_20141124と同じ階層に移動してください。

実行

準備が終わったら、makeしてシミュレーション、結果を確認すればOKです。
まずは一式をコンパイル

cd synthesijer_samples_20141124/bench
make
make ghdl32

-eオプションで実行バイナリができるはずだけど、作成されなかったので-rオプションでシミュレーションする。たとえば、次のように。結構時間がかかります。

ghdl -r primesim_top --wave=primesim_top.ghw

次のようなメッセージでシミュレーションが終われば、正常終了です。

primesim_top.vhd:109:8:@48823280ns:(assertion failure): Simulation End!
C:\Program Files (x86)\Ghdl\bin\ghdl.exe:error: assertion failed
C:\Program Files (x86)\Ghdl\bin\ghdl.exe:error: simulation failed

gtkwaveで結果を確認してみましょう。

gtkwave primesim_top.ghw
primesim

実際に計算しているtestの内部変数をみてみると65521が求められていることがわかります。

makeについて補足

ちなみに、この例では問題なくmakeできますが、java -cp に続くクラスパスの区切り文字がUnix系では:、Windowsでは;という違いがあり、Synthesijerでコンパイルするときに複数のクラスパスの指定が必要な場合には注意する必要があります。次のリリースバージョンではMakefile.cygwinを用意する予定です。

注意

リンク先のバイナリが不安という方はご自身でコンパイルするなどの対策をしてください。責任は取れませんので…